三度の飯と、考えごと

小説、ボルダリング、コーヒー、農業。

小説の戦略を変更します

1日1時間も執筆すれば限界の僕です。

 

2年前から応募を始め、地方文学賞から少しずつレベルを上げていき、デビューのレベルまで持っていく


そんな作戦をとっていました。

 

いきなりデビューを狙うのはリスクがあると思ったし、フィードバックや実績がない時間を耐えきれる自信がなかったからです。

 

いきなり富士山を登ろうとしても「登山辛っ、ムリ」ってなっちゃいますよね。

太平山を登って鳥海山を登って、って慣らしていきたかったんです。

 

今でも、その着眼は間違っていなかったと思います。

 

ですが、取り組み方に問題がありました。

 

地方文学賞なんだから、これくらいのレベルでも受賞するだろう

という妥協をしながら作品をつくっていたのです。

 

結果、2年前に小さな賞を受賞して以来1度も受賞をしていません。

 

すべての賞に、デビューするぞ!という気持ちで挑んでいたら、1つくらいは受賞していたかもしれません。

 

もう一つ、目論見が外れたことがありました。

 

地方文学賞とデビューできるとされる中央の賞では、求められている作品が違いました。

 

これは僕の仮説の域を出ませんが、地方文学賞では評価されても中央の賞では評価されない作品が確かにあります。

 

逆に、中央の賞で評価される作品は地方文学賞でも評価されると思います。

 

中央の賞では、”3点を狙いにいって3点”の作品より、”6点を狙いにいって失敗して2点”の作品のほうが評価されます。

 

もう一度言いますが、これは僕の仮説です。

 

地方文学賞では、”3点を狙いにいって3点”の作品、結果としての完成度で評価されます。

 

あとはなんか、地方文学賞は商業目的じゃないんで、評価される作品のテイストが違うんですよね。

 

中央の賞でしっかりと評価される作品で、地方文学賞を狙いにいっていたら、この戦略でも成果をあげていたかもしれません。

 

僕はいつの間にか、地方文学賞でしか評価されない作品で、しかも妥協して、「2点くらいでも受賞するかな?」って感じで作品を生み出していたので、戦略が思ったよりもワークしませんでした。

 

そこで、戦略を変えることにしました。

(つーかもう、戦略じゃないけど)

 

長く評価される作品を作る

 

もちろん、ちゃんと出版された作品の話です。

 

今まで、戦略通りにはいきませんでしたが、段階的に、書く力を養うことができました。

 

いきなりデビューを狙うリスクは減ったと思います。

 

今残されているリスクは、フルコミットして結果が出なかった場合の時間の消耗だけです。

 

ですが、デビューをするためには、いずれ長編小説を書かなければいけないので、遅かれ早かれ長い時間を投資するタイミングが来るのは必然でした。

 

最初の戦略のように、知らぬ間に目標が1個手前にすり替わるのを防ぐために、ゴールを目標の一歩先に定めました。

 

長編小説に取り組むため、1番早いサイクルでも、年に1度しか回りません。

いけて1.5回くらい。

 

うまくいかなければ数年単位で成果が客観視できませんが、これからもトライ&エラーで、計画段階からタスクレベルまで、フレキシブルに軌道修正を繰りかえしていく予定です。