三度の飯と、考えごと

小説、ボルダリング、コーヒー、農業。

脳は自分よりも他人に興味がある

タンスに小指をぶつけた。

 

その光景を見ていたあなたの脳は、自分がタンスに小指をぶつけたのと同じ状態になっています。

 

痛みを司る部位が反応しているんです。

 

これはミラーニューロンのせいです。

 

人の笑顔見ると、自分も楽しくなるのと同じ原理です。

 

元気がないときでもガッツポーズをしたり、無理して意識して笑顔を作ると、本当に元気になってくるって話を聞いたことがありませんか。

 

人間って単純ですね。

 

ですが、この元気になるプロセスは思っているよりも少しめんどくさいんです。

 

人の脳はいろいろな能力をいろいろな場面で使い回して、できるだけ省エネしようとしています。

 

人が群れで生きていくうえで大事だったのは、自分の心の中よりも相手の心の中でした。

 

なのでミラーニューロンのような相手の心を想像するための能力が発達しました。

 

その能力を使いまわして、自分の心を観測するようになったそうです。

 

ガッツポーズをする → ガッツポーズしている自分を自覚する → ガッツポーズしてる人を見たときと同じ状態になる(つまり、自分がガッツポーズをしたくなるような心境になる) → 気分があがる

 

というプロセス。

 

単に体に心が追いつくってことじゃなくて、ちょっと回りくどく元気になってるんです。