美術館で鉛筆以外はつかっちゃダメ?なぜ?
地元の美術館でピカソの版画展がありました。
入場前の注意書きに『鉛筆以外の筆記用具の使用は禁止』と書かれていました。
万年筆のイラストに✖印が書いてあったので、ボールペンはOKなんだな、と解釈しました。
鉛筆以外はダメって言ってるのに、勝手ですね 笑
メモ用紙にボールペンでガンガン書いていたら、係員の人から注意され、鉛筆を手わたされました。
いやあ、申し訳なかった。
でも、鉛筆はいいのにボールペンがダメな理由がイマイチわかりませんでした。
理由はなくて、昔からの伝統なのかな、とかって考えましたが、調べてみると、ちゃんとした理由があったんです。
インクが飛び散る可能性があるため。
今のボールペンでそういったことはまず起きないと思いますが、過去に展示物にインクが飛びちってしまった事件があったそうです。
それ以来、日本の美術館では鉛筆以外の筆記用具を禁止しているようなんですね。
ピカソといえば、鮮やかな色使いや一見すると子供が描いたような絵に見えるものが、頭に浮かびますよね。
一定方向からの視点であるのに、向こう側の目が見えたり、鼻がこちら側に向いていたり、ちぐはぐ。
これは、アッチから見たものとコッチから見たものを、コッチから描くと言う描きかた。
色々な視点ひとつのアングルに落としこむ。
この発想とアインシュタインの相対性理論の考え方をつなげた脳科学者がいます。
池谷裕二さんです。
先生の仮説は(仮説というか著書でぽろっとふれているだけですが)、1900年代に人類の脳が大きく進化したのではというものです。
それによって、相対的な視点、多角的な視点を手にいれた、と。
なんか、おもしろい話ですよね。
むずかしい話なので、整理してからちゃんと記事にしてみようかな。
追記
僕がやべえなって思ったのは、THEピカソって感じのものでなくて、エッチングという技法でつくられた、シンプルな線で構成されているものでした。
検索するとでてくるけど、著作権、大丈夫なやつなのかな…