三度の飯と、考えごと

小説、ボルダリング、コーヒー、農業。

文学フリマ岩手

 

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前々から「出展者として参加しようか」とか「お客さんで行ってみよう」とか、いろいろ話していました。


昨日、お客さんとして初めて見に行きました。

 

作者と対面して物を買うってイベント自体が初めてだったので新鮮でした。


提供する側とお客さんっていう一方的な関係性じゃなく、作者同士や作者とお客さんとの交流を目的としたイベントでしたね。


出展者も楽しそうにしていたのが印象的でした。


仲間を作る場として機能しているんだろうなって思いました。

 


小説すばる新人賞1時選考突破作が売られていたので、買いました。

 

梅沢東子さんの「弱助用心棒」

 

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買うとき「南部弁バリバリですけど大丈夫ですか?」って聞かれました。

 

根拠もなく「大丈夫です」って買っちゃいましたね。

 

 

賞を狙う戦略として、方言は有効的だって話があります。

 

方言全開の作品で芥川賞を受賞しているのは、

 

 

田中慎也さんの「共喰い」

 

 

川上未映子さんの「乳と卵」

 

考えずとも出てきたのがここらへん。

 

きっとまだまだありますね。

 

例として芥川賞受賞作をあげましたが、新人賞でも有効とのこと。

 

 

技法について、こんな記事も書いてます↓【映像技法を文学に落としこむ (空間的余白の不安)】

yuyakefish.hatenablog.com

 

 

 

noteでは僕なりの執筆法を公開してます。

note.mu

 


方言を使うことで言語的な個性が出ます。

 

この世界のどこか、ではなくて、日常の延長線上にある日本の田舎で物語が起こっているので、作品との距離が縮まったり、方言によって浮き出る土着的な視点が独自性となり、アピールしやすいのだと思います。

 


今、芥川賞は2期連続で岩手県民ですよね。

 

沼田真佑「影裏」

 

若竹千佐子「おらおらでひとりいぐも」

 

 


同じ東北民として、東北の文学が盛り上がるのは嬉しいことです。